PeaceBlue


地球環境保護団体・ピースブルー

マングローブの植樹活動のきっかけ

2011年10月、私たちはインドネシアのコモド諸島へダイビング旅行に来ていました。

コモド諸島には、コモドドラゴンと呼ばれる世界最大のトカゲが生息しており、現在では野生のコモドドラゴンに会うためには、コモド島またはリンチャ島、2つの島のどちらかに上陸するしかありません。

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リンチャ島では、コモドドラゴンを観に来る観光客のために、島を整備したようです。
2007年にリンチャ島に訪れた時よりも港は少し立派になり、道は広くなり見晴らしが良くなっていました。

それは、海岸線から内陸にかけて生えているマングローブの樹木を伐採したからだそうです。

見晴らしのよくなった道を歩いていると、ところどころに小さな水溜りのようなものがあり、シオマネキでしょうか、海岸線に住んでいるであろうカニが見られました。
周りをよく見てみると、道のところどころが白くなっていました。
どうやら、この道は、海水に浸かってしまうことがあるようです。

ほんの数年前までは、この道が海水に浸かってしまうことなどなかったそうです。

やがて、リンチャ島の人たちも気づいたそうです。

「このままでは島がダメになるのではないか。
 マングローブを伐採した事が、間違っていたのではないか。」と。

生態系のちょっとした変化と、体感できる地面の変化に気づき、
島の人たちは、失われたマングローブを取り戻す為に植樹を始めました。

ところが、よく言われるように「壊すのは一瞬、取り戻すのには何年も・・・」の言葉どおり、植樹をしたからといってすぐにマングローブが育ち、生い茂るわけではありません。
また、マングローブの生態もよく分からないままの植樹、発育は困難を極め、時期によっては枯れずに育つマングローブは2割にも満たないそうです。

そんな、困難な植樹の現状を聞いたのは、ドリームアジアパシフィックの唐澤氏にマングローブを植樹してもらい、約1年後に植樹状況を尋ねたときでした。
植樹を募っている、と話をされた時に唐澤氏は言いました。

「私たちはダイビングを通して海に、地球に喜びや感動を与えてもらっています。けれども私たちは地球に何か還してあげているだろうか?ささやかなことかもしれない、自己満足かもしれない、けれども何かをせずにはいられないのです。」

私たちも、心からそう思います。

地球というのは人間が好き勝手に利用してかまわない資源の固まりではありません。
一つの命ある生命体、惑星なのです。

私たちは、とにかく出来る事からはじめよう、という想いからこのインドネシア、コモド国立公園のマングローブ植樹プロジェクトを立ち上げました。

唐澤氏の希望で、氏が代表を務めるドリームアジアパシフィックの環境保護プロジェクトの名前は、当法人の名前をとって「ピースブループロジェクト」となり、ホームページにも掲載されております。

また、ドリームアジアパシフィックで制作した「翼の生えた地球」を、当法人のロゴとして使わせていただく許可を頂くことができました。
この場を借りて、唐澤氏に御礼申し上げます。

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このような想いからスタートしたマングローブ植樹プロジェクトをみなさんの力を借りて地球環境保護の大きな一歩にしていきたいと思っています。

written by Kogo